Peering Asia 5.0参加レポート

理事をしております、米田です。
当団体では海外NOC展開やグローバルで働く技術者との交流を行うため、2023/11/01-2023/11/02に韓国で開催されたPeering Asia 5.0に参加しましたのでレポートします。

Peering Asiaの概要

Peering Asiaでは「アジア太平洋地域に関わるネットワーク事業者のピアリングと相互接続を促進」を目的としているイベントになります。
本イベントはカンファレンスもありますが、大半の時間がグローバルなミーティングイベントでアジアの事業者を中心に様々な国の方々と交渉する必要があります。(後ほど詳しく掘り下げます。)
これらのカンファレンスやミーティング内で顔を合わせて議論することで各国の相互接続性やインターネット事情を知るきっかけにもなるため、お互いの国の事情を理解し合う重要な場となっております。

Peering Asiaのスケジュール表

Peering Meetingの概要

本イベントの主目的であるミーティングではピアリングや相互接続の課題を話し合う場となっており、グローバル企業相手になると基本的に「英語によるミーティング」となります。
また、他事業者とのミーティングの調整は専用のイベントページより相談したい事業者や技術者に相談予定の内容を記載の上で申請し、問題がなければ成立となります。ただし、ミーティングしたい事業者が他のミーティングなどで忙しい場合は成立しない場合もあるため注意が必要です。ただし、時間帯が合わない場合は相手の担当者もフレキシブルに調整してくれるため、そこまで心配する必要はありません。
結果として、実際に当団体ではDAY1とDAY2で8社とミーティングを行いました。しかし、多い人だと合計で20-30社以上とミーティングしている事業者もあるため、かなり忙しいミーティングイベントとなります。

ミーティング会場

英語の辛さ

英語で話をするのが苦手な人はミーティングまでに準備する必要があります。
前回のAsia Peering Forum 2023では桑原と米田の二人で初めて交渉に挑みましたが、今回のPeering Asiaでは一人での参加となり不安もあったため、「英語版の説明資料」と「説明用のカンペ」と「想定質問集」の3つを用意して挑みました。
(前回のAsia Peering Forum 2023 参加レポートはこちらから<=まだ完成してません)

準備した資料群

しかし、用意しても言い回しや聞き取れない時も多くあるため「Google翻訳」といった翻訳アプリを駆使した上でミーティングを乗り越えます。

会員との交流

当団体からネットワーク提供している会員の方と交流をしました。
Home NOC Community Slackで韓国に住んでいる会員の方にお声がけしたところ、2−3名の方がPeering Asiaに参加していただきました。
実際に会場で韓国のインターネット事情や相互接続性についてお話を聞くことが出来たので非常に興味深く、勉強になりました。
今回のイベントを通して、日本と韓国のインターネット事情についての課題なども引き続き議論できればと思います。

韓国に住んでいる会員の方とのツーショット写真

まとめ

Asia Peering Forum 2023も含めるとピアリングイベントは2回目の参加となりましたが非常に勉強になりました。
今回は一人での参加となり、英語全般のスキルも低く非常に緊張しましたが前回のAsia Peering Forum 2023の時と比べると話をする度胸がかなり上がってきたように私自身でも感じました。
ただ、私の英会話のスキルがまだまだ発展途上の部分もあるため至らぬ点も多くありましたが皆様には優しく接して頂いたので本当にありがとうございました。
また、グローバルイベントということもあり日本以外の海外のインターネット事情や相互接続性などを知る貴重な機会であることを改めて知ることが出来ました。
それに加えて、今回は当団体から接続を出している韓国在住の会員の方と深い交流も出来たため非常に貴重な時間を過ごすことが出来ました。

前回のAsia Peering Forumと今回のPeering Asiaで得たもの

前回参加したAsia Peering Forumで私が収穫したことは得意じゃない英語でも「メゲない心」が大切だと感じました。
そして、今回の大きな収穫としては「少しのミスでも落ち込むこともなく気持ちを切り替えて挑むと案外上手く行くことが多い」という成功体験が得られたのが一番大きな収穫でした。

最後に

今回のイベントでお会いしたすべての企業の皆様に感謝します。
(I would like to thank all the companies we met with.)
また、このような機会を頂いたPeering Asiaの関係者や日本のスタッフの皆様には大変お世話になりました。
日程や場所によって厳しいこともあるかと思いますが、次回以降のPeering Asiaにも参加出来ればと思いますので引き続きよろしくお願いします。

MTGした方とのツーショット写真