IPv4アドレス適正利用とIPv6アドレス活用のお願い

IPv4アドレス適正利用のお願い

当団体が割り振りを受けているIPv4アドレスについて、利用率(会員の皆様への割り当てと、バックボーン用での利用)が75%を超えており、空きが少なくなってきています。今後新規に加入する会員の方への割り当てが難しくなることが予想されますので、多くの方にアドレスが行き渡るよう、既存の会員の皆様に改めてのお願いとなります。

  • 新規にアドレスを申請する方
    アドレスの利用計画を検討の上で必要最小限のアドレスを申請してください。いつか使うかもしれないから、とりあえず多めに貰っておこう、というのは禁止です。既に割り当てを受けた分で足りなくなったら追加の割り当て申請を行うことができます。

  • 既に割り当てを受けている方
    アドレスの利用計画が変わり利用していない(する予定のない)空間がありましたら返却をお願いします。例えば、/28の中から/29を返却するといった対応も可能ですので、運営メンバーまでご相談ください。アドレスは変わりますが、一度返却して頂き別のアドレスを割り当てることも可能です。

  • 長期間利用のない方
    利用規約(実験ネットワーク利用規約、11章11-1)に基づき理由なく3ヶ月以上利用が無い方はアドレスを回収させて頂きます。今まではアドレス在庫に余裕があり、アドレスの回収については積極的な対応は行なっておりませんでしたが、在庫枯渇に伴い今後は厳格に運用させて頂きます。

※長期間利用が無い方は、BGP接続の場合はセッション断が継続しているかどうかで判断いたします。Static接続の方についてはトラフィックがあるかどうかで判断いたします。ご連絡を頂き理由があり接続断となっている方には適応しません。

IPv6アドレスの活用をお願いします

多数のアドレスを使うその検証、本当にIPv4アドレスが必要でしょうか?
IPv6アドレスで問題の無い用途についてはIPv6アドレスの活用を積極的にお願いします。IPv4アドレスは世界で在庫が枯渇しており、現在は日本を含むAPNIC地域では現在一組織あたり103.0.0.0/8の空間/23を1回のみ、割り振りを受けられるルールとなっています。当団体の設立時には/22の割り当てが受けられ、/22を使い切った場合は追加でJPNICの在庫から/22の割り振りを受けられるルールとなっていましたが、在庫の減少と共に新規に割り振りを受けられる数は徐々に縮小されてきています。

当団体は前述の追加割り振りを受けられるルールがあった頃に割り振りを受けたため/21の空間がありますが、/21を使い切った後には追加の割り振りを受けることはできません。IPv4アドレスの移転制度を使って購入することは可能ですが、1アドレスあたり数千円程度する現状があり、非営利の当団体では購入は難しいと考えております。IPv4アドレスの在庫枯渇と取引価格の上昇に伴い、主に海外ではありますが、アドレスブローカーなどが関わる移転を伴うトラブルを耳にすることがあります。多額の費用を払ってIPv4アドレスに投資し続けるのは、余り生産的ではなく、将来的に負担となるため、IPv6アドレスの利用を積極的に進めていく時期に来ているのではないでしょうか。

以上、ご理解とご協力をお願いいたします。